韓国政府は、AI高速道路の構築を目的として、6Gの商用化、AI基地局の拡充、海底ケーブルの増設などを通じて国家ネットワーク全体の高度化を進めることを発表した。科学技術情報通信部は、AI時代におけるネットワークインフラの革新と産業競争力強化のための「Hyper AIネットワーク戦略」を策定し、2030年までに世界最高水準のネットワーク構築を目指すとしている。
この戦略では、2030年までの移動通信、有線(光)通信、海底ケーブル・衛星通信など、国家ネットワーク全領域の知能化と性能向上が計画されている。具体的には、2024年から5Gの単独モード(SA)への完全移行を進め、2030年には6G商用サービスの開始を目指す。また、AIを活用した効率的で低消費電力の通信を実現するAI-RAN(知能型基地局)を2030年までに全国に500基以上設置する計画である。
さらに、国内をつなぐ有線ネットワークについても大容量化と知能化が進められる。バックボーン網の容量は2030年までに4倍以上に拡充され、ネットワーク運用の自動化・知能化により人的ミスを最小限に抑え、超低遅延通信を実現する。また、光ファイバーの普及率は2030年までに98%へと拡大し、すべての家庭が高速インターネットを利用できる環境を整備する。国際的な通信インフラとしては、海底ケーブルの容量を2030年までに220Tbps以上に倍増させ、ケーブル上陸地点の多様化も図る。
ネットワーク産業の競争力強化のため、2030年までにグローバル6G・AIネットワーク市場のシェア20%、売上5000億ウォン以上のグローバル企業5社の育成を目指している。技術開発から需要創出、制度整備、基盤整備まで包括的な産業戦略が提示されており、教育・医療・製造・安全・メディアの5大分野におけるAIネットワークの実証事業も実施される。また、低消費電力・環境配慮型の基地局認証制度導入や、国際標準化への参画、人材育成プログラムの展開なども計画されている。